ディズニーのWW2時のプロパガンダ映画試訳 その1

以前、ミッキーの生みの親はディズニーではない - 窓際リハビリ練習帳ミッキーマウスが最初期のいたずらっ子からだんだん品行方正にならざるを得なくなっていったことを記事にしましたが、そのかわりにますます性格が自己中心的、喜怒哀楽が激しくなっていったのがドナルド・ダックです。そしてこのような性格付けのおかげで、ストーリーを作りやすかったのでしょうか、ディズニーのカラー作品ではミッキーマウスが主人公の作品よりもドナルド・ダックが主人公の作品のほうが圧倒的に多いのも頷けます。

第二次世界大戦時、ディズニーはプロパガンダ映画を作った

有名な話ですが、第二次世界大戦時にディズニーはプロパガンダ映画を作っていました。そしてドナルド・ダック作品の中にもいくつかプロパガンダ映画があります。有名なのはドイツを皮肉ってアカデミー賞を獲った「総統の顔(原題:Der Fuehrer's Face)」でしょうか?
そして「コマンドーダック(原題:commando duck)」という日本軍、日本人を皮肉った作品があります。

収録されていない!

古いディズニー作品は「Walt Disney Treasures」と銘打っていろいろDVD化されています。ドナルド・ダック作品は「Walt Disney Treasures ドナルドダック・クロニクル No.1〜No.4」まででており、米国版のNo.2では「総統の顔」も「コマンドーダック」も収録されているのですが、日本市場を意識しすぎたのか、日本語版には「総統の顔」「コマンドーダック」が入っていません。資料的価値からみて日本版に未収録なのは残念でなりません。
しかし今はネット時代です。Google先生にたずねればすぐに動画を探せます。そして米国以外ではすでに著作権切れの映像ですのでディズニーにも削除する権限はありません。これらの映像がなんの苦もなく見られるのは私のようなものにとってはとても嬉しいことです。
ただ、残念なのは日本語字幕がついていないことです。これはどうにかならないのでしょうか。……どうにかなりました。

訳してみた

ネット時代というのは映像の他にも、DVDのsubtitle、いわゆる「字幕」も手に入れることができます。英語版のsubtitleを手に入れ、英語が聞き取れない私でもなんと言っていたのか確かめることができます。そして簡単な文章ならGoogle翻訳に頼ることもできます。
そうして私のようなへっぽこ英語力でも「コマンドーダック」を訳してみることができました。

ではどうぞ


*1

0:25 コマンドー・ダック、命令だ。

0:29 イエッサー

0:30 お前のパラシュート 0.6.0.0はD-4に降り、川にそって下れ。地図のとおりに。
スナイパーと人食いワニに注意すること。

0:43 イ、イエッサー…

0:45 敵の空港は大体滝の800マイル下辺りの渓谷にあるとわかっている。F-8だ。
ここでお前は敵と接触、彼らを囲んで一掃しろ。

0:58 イイイ、イエッサー…

1:01 このミッションはどんな犠牲を払っても完遂する必要がある。
これで全てだ。飛ぶ準備をしろ。

1:25 (膝を曲げろ)

1:32 ハ!なんてこたあない!

1:36 バックルを外して…

1:50 (緊急ボート ココを押す)

2:05 うーそー!

2:07 おお、私を許してください。あなたの敬虔さにお腹からおじぎします。

2:11 どういたしまして。あなたに桜を送りましょう。

2:14 どうも どうも ども ども ども…

2:21 イ、ロ、ハ、ニ、ホ、ヘ、ト

2:25 よーし、来たぞ。射撃の時間だ。

2:28 ダメダメ、ちょっと待って下さい。
日本の習慣では、いつも後ろから人を撃ちます。

2:34 おーそうかありがとう。へへへへ

2:38 蚊だよね

2:42 蚊ごときがちくしょう!

3:03 スナイパーだ!

3:39 こんにちは。
ローン・レンジャーのようにロープの真ん中を打たなければなりませんね。

3:46 やりました!!

6:30 敵と接触一掃洗い流したも同然。ドナルド・ダック

試訳です

どうでしょうか?字幕を映像に重ね合わせるまではしていませんが、「こうしたほうがいいよ!」とか「間違ってる!」とかあれば教えていただければ嬉しいです。
納得できる訳になればスーパーインポーズしてどっかにアップするかもしれません。

ではでは

*1:ドイツ語の字幕がついています