2007-01-01から1年間の記事一覧

曇りガラス

僕は小さい頃、絶望していた。多分それは確かだ。 何に絶望していたのだろう。今となっては曇りガラス越しのようにあの頃の感情の塊がぼんやりとしか見えない。もっと渇いていて、なにかを欲していたはずなのに、それすらも思い出せない。何がほしかったのだ…

青空

創造性のない仕事中に鬱々とした気分で定型文章をコピー、改変していたら、青空が見たくなったのでデスクトップの「青空」のアイコンをダブルクリックすると窓が現れた。その窓をクリックして窓を開くと青空が見えたので雲をドラッグしてゴミ箱にいれ快晴に…

ミルクたっぷりとろりんシュー

ミルクたっぷりとろりんシューが好きだ。口に入れシューを歯で破ると一気に口の中に広がるカスタードクリーム。クリームのとろりとした感触とシューの感触をしばらく口の中で弄ぶと鼻まで甘いミルクとカスタードの匂いがぬける。クリームとシューを喉に通し…

蓋付のゴミ箱

蓋付のゴミ箱で、ゴミを入れるときは蓋が内側に入り込んで口を開く。蓋はばねの力でゴミを入れるとき以外は常にしまっている。専門用語でいうと逆止弁のような蓋のゴミ箱。ある日、このようなゴミ箱にゴミを入れると、蓋にゴミを跳ね返された。しかし何度も…

冬の目覚め

気がついたら目覚ましがなっている。スヌーズ機能を使い何度か止めたかどうかもわからない。そしてまたスヌーズ機能を使う。睡眠で夢の世界から現実世界に引き戻され脳の現実認識機能が鈍っているときはスヌーズの5分が早い。またスヌーズ使う。眠いんだよも…

存在

あなたたちがいなければわたしはいなかったかもしれません。わたしがいなければあなたたちはいなかったかもしれません。わたしはあなたの一部。あなたはわたしの一部。あなたがいなくなればわたしの一部がなくなってしまう。わたしがいなくなればあなたの一…

これが理系女子だ!

http://d.hatena.ne.jp/gomi-box/20071109/1194613291 なんだか日本のインターネッツで「理系女子」の特徴を書き出すってことが流行ってるらしいので、僕もこのほとんど人の来ないブログのアクセスアップのために「理系女子」の特徴をつらつら書くよ! 僕なん…

トイレをめぐる冒険

(mixiにログオンすることがほとんどなくなったので、mixiにはてダのRSS食わせる事にしました。mixiに昔書いた日記から、まあはてダに書いてもいいかな、と思ったものが一つだけありましたので、ちょびっと修正したものをアップします。mixiから来た人は別の…

テクノロジー礼賛

(注意:なんか伊集院光が流行ってるので話し言葉で書いてみた。伊集院光声で脳内再生してください。ただし伊集院並の面白さとかは期待しないこと。伊集院の面白さを知らない人は http://anond.hatelabo.jp/20070921020533 とか http://d.hatena.ne.jp/kongou_…

あの国の話

今時、あの国には関所がありやがるってんだ。 どうなってんだいあの国は。 おまけに毎日お祭りをやってるらしいじゃねえか。 夜は玉屋と鍵屋が毎晩毎晩競い合うんだってよ。寝てるやつぁいないのかね。毎晩なんてうるさくてしょーがねーや。そんなところに宿…

咆哮

あの咆哮を聞かせては為らぬ。人に聞かせては為らぬ。 骨を剥がし皮を剥ぎ肉を細かく砕き煮えたぎる酸の沼へ放り込んだ色取り取りの魂。 煮えたぎる酸の沼は踊り狂い、細かく砕かれた魂をさらに溶かしてゆく。 そうだ、あの魂はもう死んだ筈だった。 しかし…

ディズニー映画「きつねと猟犬」

感動しました http://b.hatena.ne.jp/entry/http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20071004/136800/ はてブではてスタを恵んでくれと書いてみたら普段ありえないぐらいはてスタを貰ってしまい、感動しました。なんだかとても悪いので昔書いたmixiの…

脳みその洗い方

とても眠くて脳みそに粘着質のものがまとわりついていたのでシンクで洗った。 脳みそを洗うにはコツが必要だ。まず水道水を勢い良く脳梁の部分に流し、大まかな眠気を取る。そして1時間塩水に付け砂を吐かせる。この時に砂を再び吸わない様、ざる等ですのこ…

大日本人

「大日本人」を観た。俺はすごく楽しめたが、これはボロクソに言われても仕方がない映画だと思う。 松本人志ファンの俺は「まっちゃん、またいろんな人にボロクソ言われるんだろうなぁ。嫌だなあ。」とも思ってしまった。 まだ観てない人に言っておくと、「…

「なんにもない」の怪物

私がまだ幼いころ、私の思考に否応なく流れ込んでくるモノがあった。 幼い想像力では、何者にも表象されず、どのような比喩も受け付けなかった、黒い黒い、あの「なんにもない」の怪物だ。 そいつが出現する時は何の前触れもなく、暗く落ち込む恐怖を感じさ…