フライシャー・スタジオのアニメーションで俺が驚いてしまったこと

先月から今月まで、パブリックドメインになって安く買えるフライシャー・スタジオのアニメを楽しんでいました。
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http://www.amazon.co.jp/dp/4796670912
http://www.amazon.co.jp/dp/4796671641


バッタ君町に行く」はジブリがリマスターしたものが出ています。ジブリ美術館のDVDはディズニーが販売元になるのでフライシャー・スタジオ作品なのに販売元がディズニーになってますね。ちょっと面白いです。
バッタ君 町に行く [DVD]

フライシャー兄弟については宮崎駿高畑勲細田守もリスペクトしてるようですね。(http://disney-studio.jp/ghibli/news/detail.jsp?id=1364)

驚いたことって何よ

んで、俺の驚いたことですが、まずこの動画を観てくださいよ。

これの2:14あたりからの背景ですよ!!これすごくないですか?え?すごくない?
消失点が考慮された背景がパンしていくんですよ!これ観た時に「え?え?これどうやってるの?なにこれ模型?」と驚いてしまったのですよ。

ロトグラフ

これ、「ロトグラフ」という技術のようです。
文化庁メディア芸術プラザの「Animation History」から引用しますと、

これは、異なる移動量で回転する多重のターンテーブルにミニチュアセットを組んで、その前で垂直に立てたセルを撮影するという手法である。平面の絵を組みあわせるマルチプレーンと違って、本当に立体のモデルを用いるため、横移動に伴ってパースペクティブも連続的に変化し、驚くほどリアルな映像が得られる。

http://plaza.bunka.go.jp/museum/archives/animation_history/vol7/

だそうです。
ロトグラフの図解も見つけました。
http://www.bluespill.com/?p=17

種がわかると「なあんだ」というものですが。でも今やこのセットで撮影するよりはCGのほうが安上がりなんでしょうね。